Diving School io 〜 ダイビングログブック

日記 By 奥村
夕方4時ごろに到着し、テントに入って少し休憩したら、5時ごろから早めの夕食です。
夕食後、シルベスタとセイレが激励にやってきました。登頂についての注意点や服装などを説明してくれました。私の服装:上はHHインナー+長袖Tシャツ+フリース+ダウンジャケット+レインウェア、下はHHインナー+アークティック(ドライスーツ用インナー)+起毛パンツ+レインウェア+分厚い靴下。めっちゃ着込みましたが、もう一枚バックに入れなさい、との指示が。どんだけ寒いねん!!とツッコンでしまいました。
水:普段3Lをリュックに入れて歩いていますが、重いのと、上では凍って飲めないらしいので、2リットルでいいらしい。
休憩について:1回の休憩は約10分。今までみたく、ゆっくり休憩はしない。
食事について:翌日のランチまで食べれない。エネルギーバーやチョコレートなどをたくさん持て。だいたいこんなことを言っていたと思います。
最後にシルベスタが、『私たちはファミリーだ。みんなで助け合って一緒に登頂するんだ。そのために僕たちが手伝うよ。私たちならできる!』みたいなことをゆってくれて、みんな気持ちも高まり、感動しました。
夜7時くらいにテントに戻り、用意して就寝。夜11時半に起きて、ビスケットと紅茶を飲んで、準備完了!でも実は私、起きた時点で軽い頭痛がしてました。シルベスタにそれを伝えると、『ハクナ マタタ。水をいっぱい飲め』と言われました。ほんまに水で直るん???

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DAY5 2013/2/19:
BARAFU AM0:30〜Stella Point(5756m)〜Uhuru Peak(5895m) AM7:30着
〜BARAFU AM11:00 ランチ&仮眠〜MWEKA CAMP(3000m) PM5:00着
頭にヘッドランプをつけ、12時半アタック開始です!!もちろん真っ暗です。上を見ると、先行した別のチームのヘッドランプが遥か上にちらほら見えます。
アタック時の先頭はシルベスタ、後ろにアシスタントガイド2人がつきます。アシスタントガイドの二人はリュックを背負っていません。ポーターたちは登らず、BARAFUで私たちを待っててくれます。真っ暗で目の前しか見えないので、ヘッドランプで前の人の足元だけを照らしながら、黙々と歩きます。ただただ歩きます。
急な砂利道でジグザグに歩くし、体も重いし、一歩一歩がめっちゃ小さいので、たぶんなかなか進んでなかったと思います。時間感覚がまったくないので、どれくらい歩いたか分からないけど、またまた吐き気がやってきました。吐いたら少し楽になってまた歩けるのですが、体は重く、ちょっとしたらまた吐き気…。
水を飲もうにも、もうペットボトルの水は凍ってシャリシャリになってました。(ToT)
シルベスタが暖かい紅茶を持っていてそれをくれるのですが、喉を通りません。持ってるチョコレートを食べろ、と言って渡してくれても、食べれない!!でも食べろと言うので食べると吐いてしまう。。。辛かったな〜!!!!鼻水もやたら出るしで、ペーパーでふくけど、鼻カピカピです。。
そしてこれも高山病なのか、めっちゃ眠たい!!歩いてるのか寝てるのか分からないくらい、フラフラしてる時もありました。途中からアシスタントの2人が私たちゲストのリュックを持ってくれました。私たちは空荷でもしんどいのに、シルベスタは私たちの為に暖かいポットの入った大きなザック、アシスタントの2人は背中とお腹に私たちのリュックを持って、登ってくれていました。
みんなそんな状態で、ザッザッと歩く音しかしない中、シルベスタが『Jambo Jambo』の歌を歌っていました。子守唄みたいで居眠り歩きしてました。
そんな状態でもトイレに行きたくなって、休憩中に暗闇の中、岩場を探してその影で用を足す。。5000mでもトイレには行きたくなります!!!
けっこうな時間歩いたと思っていて、頂上はもうすぐかもと思い上を見ても、別チームのヘッドランプはまだ遥か上で歩いてる様子。。いつまで歩けばいいのか、そして吐き気もあり、心折れそう。。
吐いた後に、シルベスタにあとどれくらいかと聞くと、『あと2時間半』と答えてくれました。この状態で2時間登り続けられるのか?もうギブアップしようかと、諦めかけてました。そこでシルベスタに、『私は登ることができる??』と聞いたら、頭痛があるか聞いてきました。頭痛はほとんどなかったので、『無い』と答えたら、『じゃあ大丈夫!ハクナマタタ!!You can do it!!!』と肩をたたいて励ましてくれました。もうその言葉が魔法のように効きました!よし、がんばろうと思ってまた歩き出しました。
私のグループで吐いてるのは私だけでしたが、頭痛を訴えてる人もいました。体力的にしんどそうな人もいたので、休憩も多かったです。
私は何回もシルベルタに『あとどれくらい??』と聞いていました。『あと1時間』と言われたときには、1時間くらいなら行けそう!と少し元気になってきました。
『あと15分』と言われた時には、白々空が明るくなってきていました。上を見ると平らな所が見えます!!もうちょっとや!!と、思ってからが長かった。。。うまいことダマされてる気がする…。
最後の急な斜面は、砂山みたいになってて、足が沈んでなかなか進まない。一歩進んで二歩下がってる気がする。。
その途中で日の出を迎えました。空がオレンジでめーーっちゃキレイだったんですけど、まだ頂上目前の砂山の途中にいたので、感動よりもしんどさの方が勝ってて、写真もとることなく、黙々と登りました。15分と聞いてから、30分はたったんちゃうかな?そうやって、シルベスタの上手な嘘で登れてた気がする。。
キリマンジャロ登頂しました〜☆アフリカ最高峰です!!
※夜中中登り続け、高山病でゲロゲロ&フラフラ、極寒のため、
頂上までは一枚も写真撮れませんでした。。
はじめての氷河☆
でもどんどん
減っていってるそうです。



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下りになると気持ちが楽。

ステラポイント
Stella Point(5756m)
↓↓↓
日が昇ると、
頂上付近でも暑い!

まだまだ標高が高いので、
高山病中。。
砂利の下りがキツイ…
やっとの思いで上に着き、もうめちゃくちゃ感動しました☆みんなで抱き合い、感動して泣きました。『さぁ、写真撮ろう!』とカメラを出すと、カナダ人のリアンが『カメラはまだだよ!バッテリーがなくなるから上で撮ろう』と言ってきました。
『えっ??上??』ここは、STELLA POINT(5756m)で、最高峰ではありません。ステラポイントからあと45分登ったUFURU PEAK(5895m)が最高峰なのです。
えぇぇぇぇぇぇ〜まだ登るの?????と一気にテンションが下がりました。感動して泣いたのに…。そういえば、前日そんなことを言ってたような気がするけど、すっかり忘れてました。。
そこからの登りは、火口の淵を緩やかに歩くのですが、これまた長い。。まだ吐き気は続いてるし、体は重いしで、私はグループから遅れてしまいました。それでもシルベルタは声をかけて励ましてくれました。
私はまだゆっくりでも一人で歩けてたけど、うずくまってる人や両脇を抱えられながら登ってる人など、高山病の人がいっぱいでした。
周りには氷河などが見れ、最高の景色でしたが、登ってる間は早く頂上に着いて早く降りたい一心でした。やっと頂上の看板が見え、先に着いていたグループのメンバ−が待っててくれました。
『あー、しんどかった!もう登らなくていいんや!』という思いで、さっきほど感動はしませんでした。。でも景色はめっちゃキレイ☆もう見上げても道も山も無いので、ホッとします(笑)
登りはじめて7時間が経ってました。7時15分、キリマンジャロ最高峰、UFULU PEAK到着です!!!
今度こそみんなで集合写真をとりました。看板の前は、写真待ちの人でいっぱい☆登頂率45%と言われれるなかで、私たちのグループは6人中1人が二日目でリタイヤしましたが、登頂にアタックした5人みんなが登ることができました。
みんなで抱き合い、喜びました。写真を撮った後は、すぐ下ります。頂上滞在時間は15分くらい?キリマンジャロコーヒーを飲む暇も余裕もありませんでした。
登りは写真を撮る気力さえなかったのですが、下りはちょっと復活。休憩がてら、みんなで氷河を眺めながら紅茶とビスケットで乾杯しました。
シルベスタに『氷河の近くまで行けるの?』と聞いたら、『元気だったら行けるよ!』と教えてくれましたが、私は元気じゃなかったので『Next time!!!』と答えたら笑ってました。近そうに見えるけど、でも絶対あれは遠い、もうダマされへん!と断念しました。もし、また来れるならば今度こそトレーニングして氷河の下まで行きたいな☆
←バラフから7時間かけて
頂上まで登り、
4時間かけて戻ってきました。

そしてまたここから
4時間下るのかぁ〜
鬼やー(>_<)→
アタック直前の写真。
カイロ持っていきました☆→

←ムウェカキャンプ
MWEKA CAMP(3000m)
到着☆

みんな日焼けして、顔真っ赤
さてさて、頑張って登ったから、下りは楽チン・・・かと思いきや、めっちゃしんどい!!
夜中中歩き倒してすっかり日は昇り、体力もぼちぼちなくなりかけてるところで、砂の急斜面を駆け下ります。登りのスピードとはえらい違いです。気温も高くなり、暑いのでどんどん脱いでいきます。砂や砂利っぽいところを延々と下り、前の人の砂埃で口の中も鼻の穴も服もカバンも髪の毛も全身砂だらけ。まだたまに吐き気がやってくるし、暑いし砂っぽいしで、辛かったなー!めちゃくちゃ!!!下りで、持っていた凍ったペットボトルの水がやっと飲めました。。
やっと遥か下に、キャンプ地が見えてきました。『ゴールや!』と思って最後頑張りました。やっとの思いでキャンプ地に着いたら、見覚えのあるBARAFU HATでした。。だいぶ下に下りたと思ったのに…。。昨夜出発したキャンプ地です。もっと下に下りてると思ったのに、ここはまだ4800m。。。はぁ、長い。。。
でも帰ってきた私たちをポーターの人たちが『Congratulations!!!』とお祝いしてくれました☆ガイドやポーター、その他、みんなのおかげです!!ありがとう☆
感動もつかの間、この後の予定を聞いてみんな驚愕。『一時間半の仮眠の後、ランチを食べて、約4時間の下り』…。びっくりしました。もう高山病の症状はありませんでしたが、吐きまくったので食欲はありません。でも体力をつけるために食べろ、とシルベスタが食べるまで見張ってるので、無理やり食べました。。BARAFUからの下りは、もう高山病もないので吐き気はないですが、走るように下っていきます。やっとこさMWEKA CAMPに到着。もうみんなクタクタヘロヘロボロボロです。早々にみんなで最後の夕食を食べ、早々就寝。。みんなお疲れ様でした。
DAY6 2013/2/20:MWEKA CAMP〜MWEKA GATE(1900m)
〜ホテル到着 PM12:00
↑↑↑
私を支えてくれた
ガイド&ポーター&ゲスト
に感謝☆

←もう頂上が
あんなに遠い…
↑↑↑
こんな大きなテーブルまで
運んでくれて、
ありがとう☆


ガイドのシルベスタ&セイレ
ありがとー\(^o^)/
証明書GET☆→
やっとビールが飲める〜☆

マサイ族、隠し撮り(^^)v
翌日は8時出発。ここでポーターの人達とはお別れなので、みんなで記念写真。とても賑やかな人たちです。みんなのお陰で私は登れました。重たい荷物をここまで運んでくれ、美味しくて暖かい食事を出してくれ、それぞれのキャンプ地にトイレを設置してくれ、快適に過ごさせてくれました。この感謝は忘れません。本当にありがとう☆
最後の下りは緩やかなジャングルを抜けていきます。木陰からは、遠くにキリマンジャロの山頂が見え、あそこに居たことが信じられないくらい高く感じます。3時間ほど下りて、MUWEKAゲートに到着です。無事に帰ってこられてよかったです。
車を待ってる間は、物売りがすごいです!1人のゲストに5人くらいの物売りが、動物の置物やアクセサリーなどのみやげ物をグイグイ見せてきます。一気にここで、下山した気がします。
ホテルにはお昼12時ごろに到着。6日ぶりのシャワーを浴びて着替えたら、シルベスタが待ってます。『登頂証明書』をもらいました!!その後のランチでは、山では飲めなかったキリマンジャロビールで乾杯☆美味しかったな〜☆
山での6日間は夢のようにあっという間にすぎてしまいました。楽しかったこと、辛かったこと、キレイな景色、などなどいろんなことが忘れられません。また機会があれば行ってみたいと思いますが、あのアタック日だけは勘弁かな(笑)でも辛いことはすぐに忘れてしまうので、また行くかも☆
今回、登山経験なしでキリマンジャロに登ってみたけど、高山病に個人差はあるだろうけど、アタック日以外はそれほどしんどくないので、誰でも挑戦できる山だと思います。
思い切って行ってよかった☆
たまたま選んだキリマンジャロ、たまたま行ったのが2月。雨にも雪にも降られず、お天気に恵まれました。たまたま使ったZARAとシルベスタチーム。いい人たちでした(^^)偶然っていいですね☆
ZANZIBAR(ザンジバル)へ続く〜☆
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撮影:奥村