レイシ貝種類 | 個体数 | 重量g | 殻長cm |
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ヒメシロレイシダマシ | 26 | 65 | 20〜35 |
シロレイシダマシ | 18 | 50 | 20〜35 |
ヒラセトヨツ | 27 | 130 | 20〜37 |
ウニレイシ | 85 | 810 | 20〜45 |
カブトサンゴヤドリ | 2 | 8 | 20〜35 |
未成貝(稚貝)主にヒメシロ・シロレイシ | 約700 | 375 | 10〜20 |
その他 | 2 | 6 | 20〜35 |
合 計 | 約858 | 1454 |
ニシザキサンゴ、レイシ貝駆除報告 | ||
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和歌山県田辺みなべ沖のニシザキサンゴ(沖ノ島灯台の大サンゴ群集)にて、サンゴを食べる巻貝(シロレイシガイ、ヒラセトヨツガイ、ウニレイシ等)の駆除と生息状況の調査を実施しました。2007年〜2008年と水温が高い状態が続きましたのでレイシガイの増加が心配されていましたが、やはり多くなっています。
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■駆除データ
●参加人数: 18人 ●参加者のレイシ貝駆除の熟練度合い: 初めての方が殆ど ●水深: -5m〜-12m ●水温: 23〜24℃ ●駆除時間: 約60分 ●駆除面積約: 40mX20m=800m2 ●波があるため−5mより浅いところは実施していない。 ■傾向 ●レイシ貝によるサンゴの白化がところどころ見られた。 この駆除面積にしては多い感有り ●水深−7m〜−10mにウニレイシ貝が多く見られた。 ●水深−7m〜−10mに食害が多く見られた。ウニレイシ貝によるものと思われる。 ●水深−5m〜−7mにはヒメシロやシロレイシガイの未成貝が多く見られた。 ●未成貝が多く駆除されたことより確実に子孫を残し増加傾向にある。 (2年ぐらいで産卵可能となる) ●オニヒトデは発見されなかった。 ■考察 ●レイシ貝の生息数について: 一人平均駆除数は48個である。 ●参加者の熟練度合いを考慮した判断は: 駆除に慣れていないことを考慮すると、レイシ貝は自然発生数を超え多くなっていると言える。 熟練度合いを考慮した駆除個数は、96個〜240個/一人と推測する。 ※判断規準について: ●一人平均駆除数100個以下は自然発生的な数値(経験値より判断)とする。 但し、駆除になれている方の数値。 ●200個以上は定期的な観察と駆除が必要 ●500個以上は頻繁に駆除必要 ●1000個以上はサンゴ群集に壊滅の危惧あり これら判断基準は正式なものではありません。あくまで経験的な数値です。 ※駆除に慣れている人と始めての人の駆除数の予想は: 2 : 1 〜 5 : 1 程度と思われる。 ■今後の駆除活動方針等 ●今回の駆除範囲が狭くレイシ貝の種類や駆除数にバラツキあり広範囲に実施が必要。 通常、ヒメシロ、シロレイシダマシ貝が多く、今回はウニレイシ貝が多い。 ●水深−5mより浅い水深のデータ収集が必要。 ●レイシ貝も見分けるための「レイシ貝の見本」と「説明」(資料含む)を充実させる。 説明が足りなかった。(30分程度は最低でも必要) Copyright (C) 紀州灘環境保全の会 All Rights Reserved. |
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集計結果 情報提供:紀州灘環境保全の会
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