今まで書いていたように、安全に遊ぶ為には、
『トレーニングと準備そして経験』 そして『経験と論理に裏づけされた勘』 が大切です。
ここでは、大まかなポイントを書きたいと思います。
トレーニング
ダイビングにおけるトレーニングは、各種講習に代表されますが、基本的なスキル、マスククリア、レギレターリカバリー、ウエイトを捨てる等をマスターしているかが重要です。一定期間以上ダイビングしなかった場合のレビューコース(Reactive Course)も重要です。また、定期的に潜っていても、たまにはスキル練習をすることも重要です。焦らず、余裕を持って、全てのスキルを実施できなければなりません。出来るかなぁと不安な方は是非、我々に教えてください。プールで練習してもいいですし、ツアー中のビーチダイブや浅場のファンダイブの初めに、少し練習する時間を取って練習することも可能です。うちのイントラは皆、お声がけを待っています。
準備
器材についての準備は、レギュレターやBCDのオーバーホールは勿論、マスクやフィンの点検、その器材に精通しているかも重要です。いざ、トラブルが生じた際に目をつぶってでも操作できることが重要と思います。ですから、安全にダイビングするためにも、ご自分の器材を所有することが重要ですし、精通するために出来るだけ多く潜ることも重要です。
安全器材を持つことも当然必要です。ナイフなんか要らない!なんて思っていませんか? 私は、経験10本位のときに漁網に絡まり、バディと離れ離れになったことがあります。それ以来、必ず携帯しています。必需品ですよ!
大きなナイフから、ポケットに簡単に入るラインカッターまで色々あります。是非携帯してください。
また、サーフェスマーカ―ブイも使えますか?持っているだけではイザという時に使い物になりません。ちゃんと練習しましょう!
今年から、PADI DSMB(ディレイドサーフェスマーカーブイ)スペシャルティ(SP)コースを開催します。是非受講下さい。そして、このSPや、ドリフトSPを修了したけど、月日が経って忘れかけたという方は、是非、ツアー時にスタッフに相談して下さい。安全停止のときに、練習しましょう!
まだまだ有りますが、最後に絶対書いておきたいことがあります。それは、バディチェック(プレダイブセフティチェック)です。必ずやりましょう!
私を含め戒めですが、やっているのを日本国内で見たことがありません。でも、海外では、皆さんやっていますよ!忘れ物が無い、バルブが空いているか等の確認だけだ目的ではありません。バディのオクトの場所やBCDのダンクバルブ、インフレータの操作方法の確認もして下さい。イザと言うときのために。
体調管理や水面休息の過ごし方など、ここには、まだまだ書きたいことがありますが、後のネタにします。
とにかく準備も重要です。
経験と論理に裏づけされた勘
ここも多くのことをお伝えしたいのですが、特に書きたいのは、『色んな海で潜って下さい。』ということです。そして潜る前に、必ず自分の目で海況の確認(穏やかさ、波の高さ、海流の確認)を行ってください。そして、自分なら大丈夫か?と云う問に答えてみてください。目の前で他の人やグループがエントリーして行っても、自分にとって無理なら止める勇気が必要ですので、その目を養いましょう。
この経験や、論理に基づく勘については、私たちインストラクターの腕の見せ所です。よく私たちの行動、判断を見てください。今年からPADIはアドバンス講習の中でも「Thinking like a Diver」という項目でベテランダイバーのように考えるという事を伝えていきます。私は、講習だけでなく、ツアー中も皆さんにこのテーマについて考えていただければと思っています。自分自身で行った海況判断とインストラクターの判断が異なった場合には、是非、担当インストラクターに理由を聞いてみて下さい。
また、コンピュータの原理や表示にも関心を思ってください。コンピュータはあくまで目安です。またの機会に詳しく紹介します。
こんなことを偉そうに書いていても、いつ私自身が事故の当事者に成るかもしれませんが、いつも緊張感を持って、インストラクションやガイドを行ってゆきたいと考えています。
何回かにわたって長々と書きましたが、今後、色々私の考えをこのBlogに書いていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。